まとめ
Ⅵ おわりに
・ 批判地政学の問題構制に収容所という例外的空間を位置づけ、主にアガンベンの着想を参照しながら、不法移民収容所Cptの地政的生政治的な意味を明らかにしてきた。
・ 生を保護する医師は、収容所の発現を可能にし、「生き残らせる権力」を通して、「犠牲者」を「テロリスト」に接近させる。
・ この状況は、生と死、戦争と平和、攻撃と防御という近代において対立する二項として捉えられてきた概念が、重なり不分明になっていることを表している。
・ 移民の移動が有する過剰な主体性、不法移民収容所などの管理技術といかなる緊張をはらんでいるかを具体的に明らかにすること、そして批判地政学の問題構制を生政治の様々な領域から捉えなおすことが今後の課題となる。